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How smile!を探して。


by mrmina

おもちゃ戦争

東京国際フォーラムで行われていた「TOYフォーラム」に行ってきた。

縁あってタカラのブースを見て回ったのだが、
最近のおもちゃ事情の様変わりに本当にビックリした。

タカラといえば「だっこちゃん」を発売し、
一躍おもちゃ業界のトップに躍り出た会社。

社史を見て「なるほど」と思うのは、もともとは「ビニール工業」だったとのこと。
だっこちゃん人形は、確かにビニールでできていた(と思う)。

それ以来、私にとっても馴染みの深い
リカちゃん人形シリーズ、こえだちゃんシリーズ、
人生ゲーム、おえかき「せんせい」(何度も書いて消せるヤツ)、
バービー人形、チョロQ、フラワーロック(花が音に反応して踊るヤツ)などなど、
家庭には必ずタカラのおもちゃがあったハズといった商品を販売している。

すっかりそんな世界と無縁になっていた私にとっては、
今のおもちゃを見て、ただただ「ア然」とするばかり。

秘書室の室長は、最近のおもちゃについて
・キャラクター路線
・機能路線
この2つが開発方向のほとんどだと教えてくれた。

とにかくアニメキャラの多いこと、多いこと。
原作の版権奪取には、競合他社とのせめぎ合いも激しいと聞く。

そして「え、そんなことできるの?」という、
日本の!?技術と知恵の結集のような商品も結構ある。

アメリカのTIMES誌に
「2005年もっとも優れた発明品」と紹介された
ウォーキービッツ←知ってました?
などのヒットもある。

真剣におもちゃを考える、という仕事も、それなりに大変だろうケド
世に出て子供たちがそれを手にとって笑う姿を見る事ができるのは、
開発冥利に尽きることだろう。。

と、思っていたら、室長が苦笑した。

「本気で悩んでしまう社員が増えたことは事実です」

とにかく、おもちゃのサイクルは年々早くなっており、
新商品の寿命は半年もつかどうか、だそうである。

大人同様の情報量を得る今時の子供たち。
大人がやってることなんだから、と同じコトを欲する今の子供たち。

そんな子供たちの欲求に応えるおもちゃを作り続けるために、
それでも走り続けなければならない大人たち。

何のためのおもちゃか、わからなくなってしまわないよう、
願ってしまうばかりである。

物事の「核」を射止めるのは「遊び心」

私の愛読書にもそう書いてある。
by mrmina | 2006-01-24 19:46 | 日々つれづれ