はじめて香水を手に取ったのは、確か20代の前半だったと思う。
シャネルのNo.19だった。
コロンやオーデトワレではなく、初めからプワゾンを使うあたり、
そしていきなりシャネルから入るあたり、
我ながら「やるなぁ」と思ったりする。
つける量の加減が分からず、最初はむせたりして、
「やっぱり香水は私が使うものではないかも」なんて思っていた。
そんなある日。
交差点で信号待ちをしていたとき、そして青になったから歩き出したとき、
フワッと吹いた風に乗って、その香りが自分を包んだのである。
とってもフワッといい香りに包まれた瞬間だった。
その時から香水の持つ「癒し」にはまることになり、
自分が纏う香りを、自分が楽しむことを覚えたのである。
香水は、もちろん周囲の人にも影響を与えるときもあるが、
(しかも悪い場合もある・・・)
基本的には自分が楽しむものなんだなぁと思ったのである。
トップノート、セカンドノート、ラストノートと、
時間の経過とともに、微妙に香りが変わっていく。
天気によって同じ香水でも香り方が違う。
それを感じることができるのが、これまた楽しみでもある。
しかし、高い。
そして、空港の免税店に行く楽しみも発見したのである。
年に1度行くかどうかの海外旅行だけれど、
行ったときには自分のお土産として香水を選んでいる。
事前に調べて行くのではなく、その時、その場で「これがいい!」と
自分の感性?のみでお気に入りの1本を選ぶのも、
これまた旅の楽しみを深めてくれている。
時々「な~んでこんなの買っちゃったんだろう?」と
首をかしげる香りもあるけれど。
そうして今は、その香りを纏うたび、
旅のカケラを思い出す楽しみにも浸っている。
私にとって香水は、音楽と同じくらい、色んなものを結び付けてくれる
大切なエッセンスになっている。

この写真は、バリ島にある
アジアン雑貨屋「Moti」の店内の様子。
アジアンな香り、届くといいなぁ。